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キラキラな日② [コンディショニング]

熱心で真面目なクライアントさん達にセッションをさせていただいていると、
時折、一段引き上がってほしくってこだわり強く、
できない動作を何度も何度もやっていただくよう指導して、申し訳なく思う事があります。

「アスリートじゃないし、大人なんだからそこまでストイックにやらなくてもよかったんじゃないか?」って自分の指導のポンコツさに凹んで帰る事も多々あるのだけれど、、、

でもやっぱりこだわってしまうのは
この「キラキラな日」を自分が知っているからなのだと思っています。
このキラキラをめちゃくちゃ伝えたい。


「カラダが繋がっている動き」はびっくりするほど、ありとあらゆる関節が動くから、驚くほどたくさんの筋肉が1つの動きに参加します。
だから、一部分にストレスがかかることが少なく、小さな力で大きな動きができます。
さらにあらゆる筋肉が伸び縮みする事でそこには血流が生まれ、酸素も栄養も運ばれる訳だからガチガチにカラダが固まってしまうことなくしなやかなカラダになっていきます。

「エイジングケア」の考え方に「サルコペニア」とか「フレイル」というワードがあり、
「筋肉を増やしましょう」って概念は一般の方にも浸透してきています。

筋肉をつけることはもちろん大切なことです。
運動することが日常にない人にとって「サルコペニア予防」とか「フレイル予防」の動機で筋トレを日常に取り入れてもらうことは大切です。

ただ、「動けるカラダづくり」という視点で見てみるとただガムシャラに筋肉をつけるというよりは「自分のカラダを自分で操れる」という考えに深く賛同しています。
自分のカラダを動かすには関節がきちんとお仕事をしてくれることが大切。
それから自分のカラダの傾きや地面の形状、硬さなどを自分自身のカラダでキャッチしてそれに見合う動きができるようカラダの各感覚器から脳に情報を伝え、その情報をもとに脳からカラダを動かすための司令を送れることも大切。

何気なく行っている日常の動作は無意識に何千、何万回を何年も何年も行っていきます。
でももしもその動きに「偏り」があれば「いつもいつも動き続けている関節や筋肉」が存在し、同時に「いつもおさぼりしてしまう関節や筋肉」も存在しています。
それに対し、動きがキレイな人はカラダがひとつながりになっていて1つの動きでたくさんの関節が動き、同時にたくさんの筋肉が伸び縮みしているのです。
だからこそ何気なくやってしまう日常にある「基本的な動き」にこそこだわりたいと思っています。
1つの動きの変化が日常の中で行う動作の何千、何万回もの動きの修正になり得るから。

そして、動きがよりよくなるためには
今の自分のカラダの在り方と動き方に気付き
焦らずに少しずつ少しずつ質の良い動きを繰り返すこと。
私が1年かかって「しなるバック転」が腑に落ちてきたように。

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※写真は「あなたならできるっ!」って頭に叩きこんでる姿
Thank you for today.