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疲労のサイン [コンディショニング]

いま、我が家で選手として活動しているのは次女だけ。私は去年まで試合に出るお手伝いをしていたけれど、目下お休み中。

「選手」には必ず目指す大会があり、その目指す大会に向けて最高のパフォーマンスを出すために日々の技術練習やトレーニングがある。
トレーニングがプラスに働くように「期分け」という考えで計画を立てる。
ここで考えなければならないのは、運動の総量。
「トレーニング」も「技術練習」もカラダにとってはどちらも負荷となる。

シーズン前に筋力アップなどの基礎的体力を引き上げるメニューを組み、シーズンに入るとだんだんと基礎的なトレーニング頻度が減り、技術的な練習の量が増えていく組み方が一般的だ。

「トレーニング」は負荷をかけていくことにカラダが適応できるようになっていく過程を利用したもので、しんどかったり辛かったりと感じる主観的な感覚を伴い、それを乗り越えることで力がついてくる。

シーズン前はこうしてしっかり負荷をかけてトレーニングを頑張る時なのだが、シーズン中にこのようなトレーニングに加え、技術的な練習の強度が上がってくるとカラダは悲鳴をあげることになる。私自身は、「疲れた」という感覚が大会直前にあるのはあまり好ましくないと思われる。

運動しているのだから疲れるのは当然。
だけれど、この「疲れた」にも種類がある。
慢性的な疲労が蓄積されての「疲れた」はパフォーマンス力が低下するだけでなく、怪我を引き起こす原因となる。

メジャー入り直前のあるピッチャーは「疲労がたまってくるとカラダが硬くなり、股関節の動きがいまひとつになり体重移動がうまくいかなくなることや上半身もうまく回らないので腕が振れない。だから、通常なら何球でもなげらるハズなのに、少ない投球数てパワーが落ちる」と発言しているそう。カラダが硬くなり、思ったように動かず重くなる感じだ。

スタンフォードのスポーツ医局では「トレーニング」も大切だが「疲労の予防と回復」に力を入れているという。
「主観的感覚」である疲労を客観的に判断できるよう練習前後に脈拍と血圧を測ってベースラインを管理しているそう。

そして「疲労の条件」として
① 「脈拍」がいつもと違う
② 「就寝時間」「起床時間」が定まっていない
③ 体の要「腰」が痛い
④ 胸で浅い呼吸をしている

4つの状態が選手に現れた時、「疲労がたまっている」と判断して練習量を落とすなどの対策を徹底的に取るんだそう。なぜなら、練習量を下げてでも「回復や疲労予防を優先」した方が、最終的に発揮できるパフォーマンスは高くなり、成績にも直結する事を知っているから。


学生さん含め、多くの指導者達が「人のカラダの原理」を知っている時代が来ていると感じている。

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Thank you for today.